PRJ01. Localization and Development of Forest Landscape Model / 日本で使える森林景観モデルの開発

Photo by Haga

「もしXXXをしたら100年後の森林・農地・草地はどうなるの?」に答えるために、B4の時から続けている研究テーマです。 90年代ごろに北米を中心に官学で開発が進められてきたForest Landscape Modelを、日本国内の生物多様性・生態系サービスの将来を考えるために使えるようにしてやろうぜ!というモチベーションの研究です。 入力データ・パラメータの整備やチューニング方法の確立などの地道な仕事からモデルのコードの改良までを行なっています。 開発者のRobert Scheller博士との連携のもと、継続的なモデル改良など共同研究や国内コミュニティの形成を推進しています。

日本国内で森林生態系の主なプロセスベースのモデルは、

のですが、Forest Landscape Model、特にLANDIS-II model は、

  • 樹木の個体ではなくコホートの動態を計算することで、市区町村〜都道府県くらいの空間スケールで50-100m解像度で計算できる

という特徴があります。私の別の研究プロジェクトが対象にしている、地域の生物多様性・生態系サービスのシナリオ分析に使うのにちょうどいいスケールです。

この辺の話はこちらの論文が詳しいです。 https://link.springer.com/article/10.1007/s10980-017-0540-9

主に環境省S-15や科研A「北方林における気候変動への適応:生態系レジリエンスの保全をめざした生態系管理」(代表: 森本淳子)のご支援を受けました。

Haga, Chihiro
Haga, Chihiro
Specially Appointed Assistant Professor

Haga, Chihiro is an landscape ecologist conducting a scenario analysis of nexuses between biodiversity and ecosystem services at a local scale. His research experiences include the application of the process-based forest landscape simulator for social-ecological systems modeling.