PRJ04. Fundamental research for just transition towards sustainable social-ecological systems / 持続可能な社会・生態システムへの公正な移行のための基盤研究
SDGsのGoal間の相互作用・ネクサスを踏まえて、持続可能な自然共生社会に公正に移行するための課題に焦点をあてる内容が多いです。 他の研究テーマと比べて、様々な主体との対話の中で生まれる着想を重視し、学生と新たな分野に飛び込むことを最重視している研究課題です。 以下のテーマの他にも、学生とともに環境正義やジェンダーと環境の関係などにも取り組んでいます。
自然・社会と再エネのネクサス
持続可能な社会・生態システムには適正な再エネが必要です。エネルギー政策 (Goal 7,13) が参照される再エネポテンシャルデータと、鳥類の保全 (Goal 15) や都市部のエネルギー貧困問題 (Goal 1,5,11) とのトレードオフを特定し、公正な移行には経済コストとは別の視点が必要であることを示しました。
日本の食事は「地球にとって健康な食事」か?
栄養学の専門家との共同研究で、EAT-Lancetが提案した地球にとって健康な食事法と日本の食事摂取量や食料供給量を比較し、環境学・栄養学の立場から、日本のフードシステム、特に食事法の変革の方針を提案し、生産・流通・廃棄の視点からの課題・注意点を明らかにしようとしています。
Haga, Chihiro
Specially Appointed Assistant Professor
Haga, Chihiro is an landscape ecologist conducting a scenario analysis of nexuses between biodiversity and ecosystem services at a local scale. His research experiences include the application of the process-based forest landscape simulator for social-ecological systems modeling.