脱炭素の実現に向けて保全や地域社会とコンフリクトを生じない太陽光発電の導入を促進する必要がある.本研究では,再生可能エネルギーの導入拡大に向けて,太陽光発電のポテンシャルと実際の導入量の空間分布のギャップを明らかにすることを目的とした.結果からは,全国の発電ポテンシャルがあるメッシュ(500m)の98.5%では導入が進んでいないことが明らかになった.導入済みのメッシュでは,REPOSで推計されたポテンシャルの1.9倍の設備容量が導入されていた.ポテンシャルがゼロと推計されているメッシュに導入された設備容量のうち45.0%は森林を開発して建設されたものであった.考察では今後各地で進む促進区域の設定の際の留意点を議論した.